『インターネットポップアップメッセージプッシュサービス管理規定』は2022年9月30日より施行
インターネット情報弁公室は市場監督管理総局、工業・情報化部と共同で『インターネットポップアップメッセージプッシュサービス管理規定』(以下『ポップアップ規定』という)を公布し、各種のポップアップメッセージ、特に科学アルゴリズムに基づいたポップアップ広告について特別規定を行った。『ポップアップ規定』は2022年9月30日より施行している。以下の通り主要な内容を分析する。
1、企業制度の構築に係る要求
『ポップアップ規定』第2条及び第4条によると、企業はオペレーティングシステム、アプリケーション、ウェブサイトなどを通じて、ポップアップの形式でインターネットユーザーに対してメッセージプッシュサービスを提供する場合、以下の制度を確立するものとする。具体的には、メッセージ内容審査、生態管理、データセキュリティ・個人情報保護、未成年者保護などの管理制度を含む。
2. ポップアップメッセージに係る要求の具体化
『ポップアップ規定』第5条では、ポップアップメッセージの合法性・コンプライアンス管理について、下記の9つの要求を明確にした。
(1)『ネットワーク情報コンテンツの生態整備規定」に定められた違法情報や不良情報を打ち出してはならない。特に、娯楽・ゴシップ、スキャンダル・プライバシーに関する者、贅沢三昧・金持ち自慢、醜態を演じるなど、公序良俗に反するコンテンツを悪意で宣伝してはならず、悪意宣伝のために特定の話題に関連して旧聞を集中的に打ち出してはならない。
(2)インターネットニュース情報サービス許可を取得していない場合、ポップアップでニュース情報を打ち出してはならない。ポップアップでプッシュするメッセージがその他のインターネット情報サービスに係わり、法により関係主管部門の審査認可又は相応の許可を取得する必要がある場合、関係主管部門の審査認可又は相応の許可を取得しなければならない。
(3)ニュース情報を打ち出す場合、国家インターネット情報弁公室が公布した『インターネットニュース情報出所の組織リスト』に照らして厳格に実施しなければならない。範囲を超えた転載、タイトルの本来の意味と異なるニュース情報コンテンツ、改ざんは禁止されており、ニュース情報出所のトレーサビリティを保証しなければならない。
(4)ポップアッププッシュ情報の多様性を向上させ、ニュース情報と垂直的分野(注:特定の大衆向け特定サービスの提供)のコンテンツの割合を合理的に設定し、積極的かつ健康的な主流価値観を体現しなければならない。社会的パニックを引き起こす話題・センシティブ事件、悪質事件、災害事故などを集中的に打ち出し、宣伝してはならない。
(5)ポップアップメッセージプッシュコンテンツ管理規範を健全化し、メッセージの選別、編集、プッシュなどのワークフローを完備し、サービス規模に相応する審査力を整備し、ポップアップメッセージコンテンツの審査を強化する。
(6)ユーザーの権益を保障し、サービス契約など基づきユーザーに対して、ポップアップメッセージプッシュサービスの具体的な形式、コンテンツの頻度、キャンセルルートなどを明確に告知し、ユーザー体験を十分に考慮し、プッシュ頻度を合理的に計画する。一般ユーザーと会員ユーザーに対して異なるプッシュアップ広告を打ち出してはならず、形式を問わず、ユーザーがポップアップを非表示にすることを干渉したり、影響を与えたりしてはならない。ポップアップメッセージは、ポップアップメッセージプッシュサービス提供者の身分をはっきりと示す。
(7)ユーザーを夢中にさせたり、過剰消費させたりするなど、法令又は倫理道徳に違反するアルゴリズムモデルを設置してはならない。アルゴリズムを利用して悪意で情報のブロック、過剰推薦などを実施してはならない。アルゴリズムを利用して未成年者のユーザーを画像化してはならず、心身の健康に影響を与え得る情報をプッシュしてはならない。
(8)ポップアップで広告情報を打ち出す場合は、識別性を有し、「広告」とオフマークを顕著に表示し、ポップアップ広告がワンクリックでオフになることを確保する。
(9)ポップアップメッセージプッシュにより、悪意のあるドレナージジャンプの第三者リンク、QRコードなどの情報を提示してはならず、ポップアップメッセージプッシュサービスを通じてユーザーにクリックの誘導をしてはならず、トラフィックの偽造、トラフィックのハイジャックを実施してはならない。