10万枚あまりの技術図面を不正に取得し、安徽省で競合会社を設立した、上海日系大手企業R社の元高級管理職等は、営業秘密侵害罪として刑事罰が科された。
元高級管理職の平○(日本国籍)が安徽省某市で知人と富○会社を設立し、かつR社と同様の製品を製造し販売していたことが見つかった。
2014年、当所はR社の依頼を受け、本件の刑事立件に関する業務を代行した。本件の状況及び特徴に応じて、全体的な方案を制定し、段階的に実施しながら、関連証拠や鑑定報告書を入手し、被害届等を十分に準備した上で、2015年に上海市経済犯罪捜査警察総隊にて立件、その後、容疑者は逮捕された。
上海市知的財産権裁判所は2016年に当該営業秘密侵害案件を審理し、係る被告に対し懲役刑を科した。
キーポイント:
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数万枚以上の図面があるため、営業秘密の内容を特定するには関連技術の競争優位性、比較可能性及び案件に潜んでいるリスクなど多くの要素を考慮するべきである。本件において、当所はそれらの問題をうまく処理した。。
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証拠の鎖を合理的に設定し、収集したことが、本件成功の基礎にあった。