『中西部地区外国企業投資優位産業目録(2013年改正)』(以下、『2013産業目録』という)

    『2013産業目録』は、2013年6月10日より施行される。『中西部目録(2008年改正)』と比べると、2013産業目録』は、主に以下の特徴がある。

    奨励業種の分野の拡大。『2013産業目録』に盛り込まれている項目は合計500条あり、その内、新しい項目は173条もある。(例)製造業分野において、安徽省の「大型冶金ブランド設備等重大な技術設備用の分散型制御システム(DCS)」を新しく増加した。

    産業構造の最適化、及びサービス分野の関連項目の追加。(例)山西省の「クラウドコンピューティング、モノのインターネット、モバイルインターネット等新世代情報技術の開発、運用」等。

    奨励類産業の技術基準のアップ。(例)「自動車部品製造」項目の内容を「6段以上の自動変速機、商用車用高出力密度駆動ブリッジ、走行用前照灯システム、LED前照灯、軽量材料応用、クラッチ、油圧緩衝装置、センターコンソールアセンブリ、シート」に変更。

    対象省市の拡大。『2013産業目録』は、全国対象22省・市・区別に奨励業種を指定している。

    特に注意すべきなのは、『外商投資産業指導目録(2011改正)』は、自動車完成車の製造を外国企業による投資の奨励類項目から取り外したが、『2013産業目録』は、自動車完成車の製造を奨励類項目に入れている。これは、中国の中西部エリアで完成車の製造を行っているまたは行う予定のある外国投資企業にとって、重大な意義を持つと思われる。